「最近パーマかけました?」このままパーマは衰退していくのか・・表参道美容師が独自に考察します。

美容室におけるパーマの衰退が著しく、全国の美容室でパーマをかけるお客様の割合は

全体の12%前後というデータが出ています。

 

1980年代パーマ全盛期の全国の美容室におけるパーマをかけるお客様の割合は

全体の80%を超えていました。

 

このまま美容室からパーマという技術は無くなってしまうのでしょうか・・

 

目次

・日本のパーマの歴史

・パーマとヘアスタイルの関係

・パーマの種類

・パーマの人気がなくなった理由

・パーマが必要な理由

・これからのパーマについて

・まとめ

 

 

・日本のパーマの歴史

 

1920年代にアメリカから亜硫酸ナトリウムとアルカリ剤を使用し、コードを繋ぎ加熱するパーマが導入され、1930年代に電熱パーマとして日本で広く紹介されました。

 

1940年代は戦争の影響でパーマは一時自粛されましたが、敗戦後アメリカの影響もありアメリカの女優のヘアスタイルが流行り電熱パーマブームが起こります。

 

1950年代にコールドパーマが登場します。

熱による髪の断裂などのダメージと電熱コードの拘束感のストレスから解放され、コールドパーマの流行で電熱パーマは衰退します。

 

1970年代はサーファーカットのブームによりレイヤーカットが流行します。

レイヤーカットにパーマをかけるデザインが流行り、その流れが1980年代に引き継がれます。

 

そこから1980年代はソバージュ・聖子ちゃんレイヤータノキンのメンズスタイルの流行で、パーマスタイルがヘアスタイルの主役となる空前の『パーマブーム』が到来します。

全国の美容室でパーマをかける人が80%超えている時期です。

 

1990年代は“PUFFYのスパイラルパーマ“ 浜ちゃんのメンズツイストパーマ“ モー娘。のストレートパーマが流行し、パーマ人気継続期。

ボディパーマと呼ばれる大きめでゆるめのパーマとウルフカットも流行りました。

 

2000年代以降の美容業界では、パーマ用トリートメント前処理剤のブームが起こります。デジタルパーマ・エアウェーブ・水パーマ・コテパーマなど

さまざまなパーマの技法・商材・器具・理論が乱立しました。

『ヘアカラーブーム』が起こりパーマの勢いが著しく下がります。

 

2010年以降はアイロンで巻くカールスタイリングが人気になり、パーマの人気は下がりました。

パーマの衰退は現在に至ります。

 

・パーマとヘアスタイルの関係

パーマのブームが起こっているときは、パーマが必要なヘアスタイルが流行っているということがわかります。

 

歴史的には、アメリカの女優ファラ・フォーセットのサーファースタイルや

松田聖子の聖子ちゃんカット、ソバージュなど

全ての女性が同じ髪型に憧れる時代があって、そのためにパーマがマストだったということです。

 

インターネットがない時代にテレビや雑誌から得られる情報で、流行を作るアイコンの存在が強烈だった時代と言えます。

 

・パーマの種類

パーマの種類をまとめてみると・・

コールド系

・コールドパーマ(普通のパーマ)

・クリープパーマ(普通のパーマ)

・水パーマ   (普通のパーマ)

ホット系

・デジタルパーマ(加熱式パーマ)

・エアウェーブ (温風パーマ)

・スチームパーマ(ミスト機を使用)

・コテパーマ  (加熱式アイロンパーマ)

 

他にもありますが、主に流通しているのはこれくらいだと思います。

この中で美容室でメインとして残っているのが、

 

・コールドパーマ、クリープパーマ(コールド系)

・デジタルパーマ、エアウェーブ(ホット系)

になります。

 

 

・パーマの人気がなくなった理由

 

1、パーマを生かしたヘアスタイルが減少

 

ソバージュやツイストスパイラルの様にパーマスタイルがそのままデザインになる

ヘアスタイルの人気が無くなった。

 

2、ブームを作る強烈なアイコン文化が減少

 

アイドルやコスプレイヤーなど、強烈な存在感を放つアイコンは作り出される反面、

真似したいという人はオタク化するので、ヘアスタイルの流行を起こすアイコンにはならない。

ヘアデザインが個性を生かす時代に入り、皆が同じ髪型にしたいというものでは無くなった。

 

3、アイロンやカーラーを使って自分で上手にスタイリングをする様になった

 

SNSによる動画の普及でセルフスタイリングのお手本になるアイテムが増え、自分でスタイリングして可愛くする方法を身につけるようになった。

 

4、パーマの種類や技術が増えてパーマの難易度が高くなった

 

パーマの種類や器具が増えたことにより、専門的にマスターする人がいなくなった。

パーマをかける機会の減少で経験による成功体験を積み重ねることが難しくなった。

サロンにおけるパーマに対しての優先順位が下がり、勉強会の回数が減り薬剤の知識、毛髪の知識、新しい理論を理解することが難しくなった。 

 

5、髪のダメージでパーマをかけられなくなった

 

ブリーチを始めとする個性的なヘアカラーやセルフスタイリングによる髪のダメージが深刻になり、パーマをかけることができなくなる人が増えた。

それとは別に髪を痛めたくない人が増え、健康で美しい髪を維持するために、パーマをかけない選択をする人が増えた。

 

・それでもパーマが必要な理由

1、パーマによる髪のボリュームアップ

2、髪のクセを抑えコントロールする

3、スタイリングを簡単にする

4、ヘアデザインにアクセントを作る

5、髪の質感を作る

 

1、パーマによる髪のボリュームアップ

 

パーマをかけると髪にカールが形成され乾かすとふんわりと弾力が出来ます。

前髪やトップにふんわりとボリュームアップしたいときにパーマをかけます。

 

2、髪のクセを抑えコントロールする

 

髪のクセを縮毛矯正で伸ばし、クセによる広がり・うねり・パサつきを抑え、

ツヤツヤでサラサラの髪に変化させる。

 

3、スタイリングを簡単にする

 

デジタルパーマで、乾かすだけで毛先がカールになりサイドに流せる前髪や、乾かすだけでサラサラストレートになる縮毛矯正など、毎日のスタイリングを簡単にするためにパーマをかけます。

 

4、ヘアデザインにアクセントを作る

 

ショートヘアの毛先の動きや、ミディアムヘアの毛先のカールなど、骨格の形を良く見せるためにヘアデザインのシルエットを作ったり、女性らしい優しい印象になる毛先のカールやウエーブを作るためにパーマは効果的です。

 

5、髪の質感を作る

メンズのショートスタイルの髪に、ツイストを施すと髪質がチリチリして、ワックスでスタイリングするとカッコイイ感じになります。

女性のガサガサしているロングヘアを縮毛矯正でツヤツヤにすると、上品で洗練され美人度がアップします。

髪の質感を変えると印象が変わります。

 

・これからのパーマについて

 

『それでもパーマが必要な理由』でも解説したように、『髪の素材を変化させる目的』や『髪の条件を改善していくため』にパーマの効果を利用する。

 

ヘアスタイルを作るメインアイテムではなく素材作りとしてのサブアイテムとして使用される。

もしくは、今後大流行するパーマヘアが登場する可能性もある。

 

・まとめ

 

パーマの歴史を振り返りパーマの流行に必要なものは、テクニックや器具ではなく、

『可愛いヘアスタイルの流行』であることがわかりました。

同時に、『パーマを流行らせる!』という目的では、パーマの流行は望めないというのが結論です。

 

これからは、パーマの知識と経験を多く持つ美容師パーマの知識と経験がほとんどない美容師に分かれ、外科医内科医のような専門性を持つようになるでしょう。

 

自分の髪質の悩みを解決するためにパーマが必要なお客様は必ず存在し、髪を痛ませず、経験と技術力のある美容師を求めます。

 

パーマの知識やテクニックを磨いてもパーマは衰退していくかもしれませんが、

お客様の要望と期待に応えるテクニックと知識を持つ美容師でいるかどうか?

 

そこがお客様から選ばれるオンリーワン美容師としての価値になるのかもしれません。

 

美容室選びの参考になれば幸いです。

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窪田圭志

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